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March 30, 2005
ジェフリー・ディーヴァー『エンプティー・チェア』●
2001.10.15 初版。原著(c)は2000年。
〈リンカーン・ライム〉シリーズ第3弾。調子づいてしまうとハードカバーでもがしがし読めるのだ。休日だったこともあるけど、一気読み。途中でやめるのはむずかしい。
今回の舞台はノースカロライナ。ライムはサックスと介護士のトムをつれて、〈脊髄再生復元法〉の手術を受けるためにはるばるやってきたのだ。ときは手術の二日前。検査だ書類だというところにやってきたのが前作『コフィン・ダンサー』でともに捜査をしたローランド・ベルのいとこ、ジム・ベルだった。16歳の少年が、男子高校生を殺し、女子大生と看護婦というふたりの女性を誘拐して行方をくらましているという。手術前の一日だけ捜査に協力すると請け負ったライムだが、なにしろ場所は田舎町。ろくな設備もそろっていない。加えて南部の警察官たちはNYから来た一風変わった集団が捜査の指揮をとるのが気に入らない様子。前途多難なライム一行は事件を解決することができるのか。
なんていう、通り一遍の紹介ではこの作品の面白さは伝わらないだろう。サックスいじめとさえいえる危機苦難の連続。たまりません。
★★★★☆(2005.3.20 黒犬)
"The Empty Chair" by Jeffery Deaver 池田真紀子・訳 文藝春秋 1857円 4-16-320400-8
posted by Kuro : 01:25
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『エンプティー・チェア』 ジェフリー ディーヴァー (著) 価格: ¥1,950 [Read more...]
トラックバック時刻: March 30, 2005 08:59 AM
comments
はじめまして。
コメント&TBありがとうございました。
私もディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズは一度読み始めたら止まりませんでした。それどころかすぐに次が読みたくなって夜本屋に駆け込んだりしていました。出ているのを全部読んでやっと落ち着いた感じです。ほんとにスピード感があって、読者の目を離させないって感じですよね。著者は、「読者が電車の中で夢中になって乗り過ごしてしまうような小説が書きたい」というようなことを言っているそうですが、まさしくそんな小説ですよね。
はじめまして。
コメント&TBありがとうございました。
私もディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズは一度読み始めたら止まりませんでした。それどころかすぐに次が読みたくなって夜本屋に駆け込んだりしていました。出ているのを全部読んでやっと落ち着いた感じです。ほんとにスピード感があって、読者の目を離させないって感じですよね。著者は、「読者が電車の中で夢中になって乗り過ごしてしまうような小説が書きたい」というようなことを言っているそうですが、まさしくそんな小説ですよね。
投稿者 葉兎 : March 30, 2005 09:07 AM
み、見たいけど・・・。読む前なのでガマンします。
でも、評価だけ見ましたけど、好評価ですね!
読める日が待ち遠しくなりました。
投稿者 robita00 : March 31, 2005 12:14 AM
葉兎さま。
止まりませんよねえ、ほんと。
ほかのディーヴァー作品のなかにも面白いのはありますが、でもライム・シリーズは別格だと思います。
ストーリーとキャラクターが、うまいぐあいに融合しているというか。
というわけで、
robita00さま。
はやく読んでくださいね(笑)!!
ほんと、読み始めるまでは重いし厚いしで手が出にくいんですが、騙されたと思って読み始めれば、あとは一気ですよ。
ぜひぜひ。
投稿者 黒犬 : April 1, 2005 12:27 AM
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