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October 30, 2006

アゴタ・クリストフ『どちらでもいい』○

 世界的ベストセラー『悪童日記』の著者、アゴタ・クリストフ初の短篇集。訳出の経緯になどについてはあとがきにくわしいが、収録の25篇に決まった形態はない。注意深く読めば長篇小説に組み込まれたテクストや、共通するモチーフを見いだすことができるらしいが、『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』の三部作が出版されたのは10年以上も前のことである。そうした楽しみ方をするには、新たなきもちでじっくり読み直す必要があるだろう。また、そうした楽しみ方をすべき短篇集とも思える。熱心なファン向け。

★★★☆(2006.9.23 白犬)

"C'est Égal" by Agota Kristof 堀茂樹・訳 早川書房 1400円 4-15-208733-1

posted by Kuro : 01:12

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comments

お久しぶりのましろです。
そうですね。確かに熱心なファン向けかもしれませぬ。
わたしもそんな1人です(笑)
『文盲』には、今彼女が書けない…ようなことが書かれていたので、
どうもそのあたりのことが気になるわたしです。

投稿者 ましろ : October 31, 2006 03:45 AM

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