【短篇集】
【エッセイ・NF】
1992.6.15初版、1992.7.15第2刷。原著は(c)1991年刊。
《悪童日記》シリーズ三部作の完結篇である。
これまた、感想の書きようがない。第一作、第二作と読みすすんできた人は、どうしたって読まずにはおれないでしょうし、わざわざ勧める意味もない。三部作の完結篇だけ読む人もいないだろうし、もし読んだとしても本来の面白さはほとんど味わえないもんね。
興味のあるひとは、とにかく『悪童日記』を読んでみるしかありません。(ハヤカワepi文庫版もあり)
1991.11.15初版。原著は(c)1988年。
『悪童日記』の続編である。
えー……これ、どうにも説明できんわな。とりあえず『悪童日記』を読んで、気に入った人は黙って読めばいいし、あっちがダメだったらそもそも続編を読もうとは思わないだろうし。
感想書く意味なし。
わたし? けっこう面白く読みました。前作の、どこか悪魔的ですらあった幼児〜少年期のようすも面白かったけど、戦後の美青年として生きていく主人公――いちおう恋愛とかもするし――のほうがわたしには興味深く、また好ましく映るのでした。(ハヤカワepi文庫版もあり)
2001.5.31初版。1991年1月、早川書房刊。原著は1986年。“大きなサイズ大きな活字で誕生”(帯より)した新レーベル「ハヤカワepi文庫」の創刊ラインナップの一冊。
単行本もありますが、探すのがめんどくさかったし(っていうかなぜ読まん>俺)、ま、ご祝儀ってことで購入。
はあ〜、そういう話だったのか。いや、やけに評判はいいんだよね。でも、なんとなく暗そうだったしヨーロッパだったし(なんじゃそりゃ)忘れていました。
舞台は一切明らかにされていないが、いちおう著者の祖国ハンガリーの地方都市らしい。戦争――これも第二次世界大戦らしいというだけで明記はされていない――がはげしくなってきたので、祖母のもとへ疎開した双子の「ぼくら」。彼らが生き延びるためになにをしたのか、という記録です。
たしかに面白い。先が気になるし。読み終えてすぐ、続編『ふたりの証拠』を手に取りましたよ。
しかし、訳がちょっと固いかなあ。訳者じしんが持ち込んで刊行されたらしいので仕方ないか。でももすこし柔らかくてもいいのになあ。
last updated : 2003/7/29
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