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April 10, 2006

枝川公一『バーのある人生』○

 バーの重い扉の向こうには非日常の空間が待っている。そこは酒だけを売っている場所ではない――食の雑誌「dancyu」のおしまいのページ「TOKYO酒場万華鏡」でおなじみのノンフィクション作家による体験的バー案内。
 幕末の横浜にはじまる日本のバー史から酒や酒周辺に関する蘊蓄はもとより、バーへ行くにあたっての心の準備から注文の仕方、カウンターでの振る舞い方から勘定の仕方までを網羅。これ一冊でオーセンティックバーなんかこわくない! と言い切っていいくらいの情報量である。バー・エッセイ連載のために、東京近辺のバー400軒近くをめぐり歩いたというだけのことはある。バーでカッコつけたいちょい不良おやじ向け。

★★★★★(2006.3.18 白犬)

中央公論新社/中公新書 720円 4-12-101835-4

posted by Kuro : 00:38

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