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December 10, 2005

草薙厚子『子どもが壊れる家』○

 神戸児童連続殺傷事件を境に少年犯罪の質が明らかに変わった。普通の家の子がなぜ? 異常な少年犯罪を生んだ家庭の二つの共通点。
 著者は法務省東京少年鑑別所の元法務教官。アメリカのニュース配信会社のニュースデスクなどを経てジャーナリストに。著書に『少年A 矯正2500日全記録』など。
 客観的データに乏しく、自著の宣伝なんじゃないのかとさえ思えるような内容だが、読みやすく、わかったような気になる一冊。
 神戸児童連続殺傷事件とは1997年の、いわゆる「酒鬼薔薇聖斗事件」。佐賀バスジャック事件は「ネオ麦茶」というキーワードが出てきて、やっと思い出す始末。少年による凶悪犯罪もめずらしくない時代になってしまいました。

★★★(2005.11.23 白犬)

文藝春秋/文春新書 700円 4-16-660470-8

posted by Kuro : 17:22

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■草薙厚子『子どもが壊れる家』〔文春新書〕という本が話題になっているようだ。■しばしばご登場いただく、後藤和智さんの俗流若者論批判でも、いわゆる「ゲーム脳」論の... [Read more...]

トラックバック時刻: December 10, 2005 05:47 PM

comments

はじめまして。私、沖縄県琉球大学の学生の者で、広汎性発達障害のある青少年による刑事事件(特に殺人事件)に興味・関心を持っているものです。そこで草薙さんにお聞きしたいのですが、「僕はパパを殺すことに決めた」の著書に供述調書の作成日が記載されていないのですが、これは供述調書の順番なのかどうか宜しければ教えてください。「子供が壊れる家」に関係ない内容で誠に申し訳ありません。

投稿者 志良堂 弥(しらどうわたる) : December 25, 2008 09:52 PM

志良堂様

コメントをありがとうございます。
ですが、そういったことは草薙さんご本人に(あるいは版元に)お尋ねになったほうがよろしいかと存じます。

投稿者 黒犬(白犬代理) : December 26, 2008 09:36 PM

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