« 三浦展『下流社会 新たな階層集団の出現』○ | Blog Top | 草薙厚子『子どもが壊れる家』○ »

December 07, 2005

ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』○

 チャーリーが住む町には世界一広大で世界一有名なチョコレート工場がある。従業員の姿をだれも見たことがない謎の工場。そこへ5人の子供が招待されることになった。幸運の黄金切符が入った板チョコは世界にたったの5枚。チャーリーにはまず望みがない。なぜなら、彼がチョコレートを買ってもらえるのは一年に一度、誕生日の日だけなのだから。
 1964年に出版されて以来、世界で1300万部を売り上げているロアルド・ダールの大ベストセラーの新訳。ジョニー・デップ主演で映画化。映画化に合わせたのかな。ちなみに本作は1971年に「夢のチョコレート工場」というタイトルですでに一度映画化されている。
 主人公チャーリー・バケツの家はものすごい貧乏だ。寝たきり高齢者4人を抱えてもい、まさに赤貧洗うが如し。ファンタジーの世界とはいえ、いまの子供たちがこのさまどう理解するのかわからないけど、不朽の名作とされるだけのことはある。わたしが子供だったら、きっとウンパッパ・ルンパッパ人と、リスたちを気に入るだろう。子供のころに読んで、おとなになってもしばしば思い出すことができるのは、こういう作品かもしれない。

★★★★☆(2005.11.24 白犬)

"Charlie And The Chocolate Factory" by Roald Dahl 柳瀬尚紀・訳 評論社/ロアルド・ダール コレクション[2] 1200円 4-566-01411-8


posted by Kuro : 02:10

trackbacks

このエントリーのトラックバックURL:
http://dakendo.s26.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/144

comments

コメントをどうぞ。




保存しますか?