« 盛田隆二『幸福日和』● | Blog Top | 感想追加 »

May 01, 2008

海堂尊『ジーン・ワルツ』●

 2008.3.20初版。初出「小説新潮」2007年6月号〜12月号。海堂“バチスタ”尊の新作。今度は産婦人科だっ。
 まあテーマがテーマなだけに、ミステリー部分より官僚批判のほうが読み応えがあるのはご愛敬。曾根崎“クール・ウィッチ”理恵がなにをたくらんでいるのか、おおよそのところは想像ついてしまうのだから仕方がない(しかしホントこの作者、カタカナの“二つ名”が好きだねえ……)。ただまあ、広げた風呂敷をどう畳むのか、その一点で最後まで飽きさせないのはさすが。
 それにしても、この国の医療はどうなってしまうんだろうねえ。

★★★☆(2008.4.29 黒犬)

新潮社 1500円978-4-10-306571-5

posted by Kuro : 00:09

trackbacks

このエントリーのトラックバックURL:
http://dakendo.s26.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/384

このリストは、次のエントリーを参照しています: 海堂尊『ジーン・ワルツ』●:

» ジーン・ワルツ(海堂尊) from juice78
ジーン・ワルツ 作者: 海堂尊 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2008/03 メディア: 単行本 崩壊する地域医療、歪みを増幅させる産婦人科医療とそれ... [Read more...]

トラックバック時刻: May 8, 2008 01:55 AM

comments

コメントをどうぞ。




保存しますか?