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October 22, 2007
『新潮45』2007年11月号○
【おもしろかった記事(特集)】
- 総力特集 インターネット13の怪事件簿
- 平成10年 ドクター・キリコ青酸ネット宅配事件
- 平成12年 西鉄バスジャック「2ちゃんねる犯罪予告」
- 平成12年 ヤフオク詐欺最高額「4億円」の女
- ―――― 有名「ブログ炎上」史
- 平成17年 官公庁サイバー攻撃連続事件
- 平成16年 男女7人ネット心中の舞台裏
- 平成17年 殺人請け負いサイト「女公務員」泥沼不倫劇
- 平成18年 長野「くまぇり」連続放火で懲役10年
- 平成18年 流出した「ケツ毛バーガー」騒動
- 特別企画 セックスの極北
- 鬼塚かをり/男根巡礼記
- ミストレス春琴/変態バーの人々
【おもしろかった記事(単発)】
- 樽谷賢二/学校崩壊の元凶「モンスター・ペアレンツ」の正体
- 生田哲/「人殺し脳」の作られ方
- 佐藤優/日露対抗「権力と男の物語」
- 柳田由紀子/「デブのシリコンバレー」びっくり滞在記
- カラーグラビア 日露対抗「権力と男の物語」
【おもしろかった連載】
- 曾野綾子/夜明けの新聞の匂い「僻地とはいかなる場所か」(3)
- 達人対談/ビートたけしvs.「左官の達人」挟土秀平
- 野坂昭如/だまし庵日記 第八回
- 鈴木孝夫/日本語万華鏡「天狗の鼻はなぜ高いのか」
- 10の眼 鈴森髑髏/知性も教養もないデブの過ち
- 岩井志麻子/ドスケベ三都物語37「愛人Jと同棲へ!」
- 関川夏央/家族の昭和(最終回) 回想の昭和
- 柳田邦男/日本人の教養48 私の「人生の師」河合隼雄先生へ(続)
- カラーグラビア 被写体に恋して/相澤秀仁・京子の猫
- カラーグラビア 挟土秀平の仕事(左官 挟土秀平公式サイト)
【いったい誰が買うのか】
- 沈黙の逸品 vol.71/ジェフ・クーンズの巨大ダイヤモンド(約2m立方)予想落札価格1200万ドル(約14億円)
【これが読みたい!】
- BOOK「読まずにすませるベストセラー」より 上野千鶴子『おひとりさまの老後』(法研 1400円+税)
【心に残った一文】
- こんな旅職人がいました。突貫工事が続いても仕事が完成するかどうかわからなくて「俺はもう終わりかもわかんない」と弱音を吐いたら、その職人が「おまえがそこまで言うなら、わかった」と。それでベロンベロンになるまで酔ってても、地下足袋を履いたまま布団で寝て、朝四時には現場の中に入って仕事にとりかかってくれるんです。そういう連中とはボロボロになるまで徹底的に酒飲まないと、どうしても心が解け合わないというか。(達人対談/「左官の達人」挟土秀平の発言)
- 医師自らがダイエッターの悩みや質問に答える講習会に出席した。(中略)参加者からは次々と質問が飛び交ったが、その内容は煎じ詰めれば「もっと食べたいけどどうしよう?」といったものだ。それに対し医師は「飢餓感というのは、たとえば強制収容所で経験する種類のもので、あなたのは飢餓感ではなく単なるクセです」(「デブのシリコンバレーびっくり滞在記」より)
- 日本語でよく引用されるパスカルの言葉に「もしクレオパトラの鼻がもう少し低かったならば……」というのがあります。(中略)原文のフランス語を「低かったならば」と訳したのは大変な誤訳だということです。フランス語では plus court つまり「もっと短かったら」となっているのに、日本人は日本語で「鼻が短い」とは絶対言わないため、フランス語ではあり得ない「低かったら」に変えてしまったのです。(鈴木孝夫「日本語万華鏡」より)
- いまの私がいちばん感情移入できるのは『秋刀魚の味』のラストシーン、無人の茶の間の映像である。かつてそこは、昭和戦前の時代の空気とともに、家族たちでにぎわった。時は昭和戦後に移って、ひとり去りふたり去りして、ついに誰もいなくなった。いわば無情をそくそくとつたえる茶の間に、私は「昭和の家族」のありようとうつろいとを見て、粛然の思いを禁じ得ないのである。(関川夏央「家族の昭和」より)
- 日本の素晴らしさは、電気製品でも自動車でも、一応日本全国同じ値段で売られていることだ。(曾野綾子/「僻地とはいかなる場所か3」より)
- いわゆる高学歴・高収入な親のクレームは、たちが悪くて意地悪である。(学校崩壊「モンスター・ペアレンツの正体」より)
(2007.10.22 白犬)
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posted by Kuro : 17:24
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