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June 24, 2007
『新潮45』2007年7月号○
【おもしろかった記事(特集)】
- 総力特集〈昭和&平成〉13の黒いグルメ事件簿
- 昭和14年 女医が送った「チフス菌饅頭」
- 昭和22年 闇米は食べず……聖人判事死す
- 昭和52年 青酸コーラ無差別殺人の迷宮
- 平成3年 毒入りビールと爆弾持参で同窓会皆殺し計画
- 平成4年 埼玉「たぬきソバ」出前殺人
- 平成14年 中国製やせ薬で死んだ人々
- 平成16年 クレーマーをメッタ刺しにした牛丼屋店長
- 平成17年 「昼も夜も揚げ物ばかり」老夫婦おかず殺人
- 小特集 仏中露三国対抗キャラ合戦
- 祝フランス新大統領サルコジ「とんでもエピソード」集
- どうする胡錦涛! 世界を悩ます中国大トラブルの無間地獄
- カラーグラビア 仏中露三国対抗「顔」合戦 サルコジ×胡錦涛×プーチン
【おもしろかった記事(単発)】
- 歴史医学読物 篠田達明/明治維新元勲のカルテと玄孫政治家たち
- 村野まさよし/文化人TVコメンテーターなんじゃらほい
【おもしろかった連載】
- 曾野綾子/夜明けの新聞の匂い「定年以後」
- 達人対談/ビートたけしvs.「演出の達人」蜷川幸雄
- 10の眼 鈴森髑髏/日本映画復興せず
- 10の眼 岩切徹/お鼻拝見
- 岩井志麻子/ドスケベ三都物語「内縁夫との別れ話」
- 野坂昭如/だまし庵日記
- 福田和也/オバはんでもわかる「変身」
- 関川夏央/家族の昭和「妻たち」の一九八五年 「昭和」の終わり
【相変わらず最後まで読めない記事】
- 江原啓之/スピリチュアル世相診断「老いとアンチエイジング」
【なんだかなあ】
- 高須克弥/ブスの壁43
- 藤沢秀行/80歳満身創痍「死に損ない碁打ちの遺言」
【わけわかんねー】
- 中村うさぎ/セックス放浪記
【心に残った一文】
- しかし私の知る限りで、退職後に始めて最も奥が深くしかも日常的に役に立つ道楽は料理であろう、と思われる。料理というものは創造的総合芸術であり、段取りの必要な総合芸術なのである。(中略)自分がやっていた以前の仕事にくらべたら、料理など取るに足りないものであって、従って定年後もやらなくて当然だと思う人がいたら、まずやってみることだ。(曾野綾子/夜明けの新聞の匂い「定年以後」より)
- この5月末、中国政府は「フランスのエビアン水には過剰なバクテリアが含まれており、中国の安全基準を満たしていない」として、エビアン水の製造元であるダノンに対して輸入禁止の通告を行った。(中略)まさに中国の開き直り的逆襲である。(「世界を悩ます中国大トラブルの無間地獄」より)
- (映画『殯の森』は)わが生涯ワーストテンの上位に入る愚作である。新人女流がカンヌでカメラドール(新人監督賞)を取ったというので見ざるを得ない羽目に陥って見させられたのだが、腹が立った。(鈴森髑髏「日本映画復興せず」より)
- 藤原紀香は着せ替え人形である。トウが立ったら立ったで写真家に着替え、アフガンや東ティモールに行って子どもたちの写真を撮り、その写真展を国連で開いたり。外交官が何年かけてもやれないことを、ぬけぬけっとできちゃうところが彼女の着せ替えパワーだ。(10の眼 岩切徹「お鼻拝見」より)
- 『恋におちて』の主人公たちの子供は、一九七〇年後半の出生であった。彼らはやがて一九九九年の七月に世界は滅亡するという予言を信じ、そこにむしろ日常からの解放への希望を託す「ノストラダムスの子ら世代」の最年長となるのだが、そんな彼らを主人公とするホームドラマが成立しなくなったとき、昭和は終わるのである。(関川夏央/家族の昭和「妻たちの一九八五年」より)
(2007.6.23 白犬)
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posted by Kuro : 23:49
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