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June 13, 2007
『文藝春秋』2007年7月号○
【おもしろかった記事】
- 塩野七生/日本と日本人への10の質問
- 山崎正和/わたしの「道徳教育」反対論
- 新藤兼人/親殺し 95歳、僕は怒った
- カルロス・ゴーン「私の自信は揺らいでいます」
- 城山三郎/絶筆55枚「私の履歴書」独占掲載
- 森光子×塩川正十郎/元気の素は「うがい」と「でんぐり返り」
- 谷啓/追悼手記「植木等とのクレージーな日々」
- 上田明夫/高野連と朝日新聞 欺瞞のアマチュアリズム
- 武田邦彦/地球温暖化ヒステリー『不都合な真実』主犯は米国だ
- 岡田正彦/メタボに勝つ正しいダイエット
- J・ニクラウス/ゴルフと第二の人生 わが帝王学
【おもしろかった連載】
- カラーグラビア/香港 返還から十年
- 巻頭コラム
- 津村節子/遍路みち
- 大石静/不思議の国、中国
- 与謝野馨/告知
- 藤沢周/剣道然
- 小川郷太郎/デンマークの教え
- あさのあつこ/おとなの絵本館3「バーバパパ」
- 柳田邦男/新・がん50人の勇気「長新太と谷岡ヤスジ」
- 鴨下伸一/昭和のことば2「馬鹿」
- 坪内祐三/人声天語50「私がメールも居留守も使わないわけ」
【なんだかなあ】
- 武田頼政&本誌取材班/「ビジネス横綱」朝青龍の正体
【かわいい!】
- ペットと私7/林家木久蔵さんちのハローちゃん(川上犬 5歳)
【これが食いたい!】
- 香港 返還から十年/「Yong Kee酒家」の特製皮蛋
- わが街・私の味55/新井満 新潟「新潟藪蕎麦」の焼き味噌
【この本が読みたい!】
- BOOK倶楽部/穂村弘評 福永信『コップとコッペパンとペン』
【心に残った一文】
- (ワ族の)彼等に手を洗うという習慣はなく、こまめに着替えるという習慣もなく、とにかく不衛生だ。牛小屋で牛を触った手で餅をこねるので、白い餅がだんだんグレーになって行き、それを千切って「はいどうぞ」と差し出された時はひるんだ。(大石静「不思議の国、中国」より)
- 初心者の者や少年剣士とやっていて、ふと「面」とは何かと思うことがある。(中略)面を打突してしてくるのか、これはフェイントのつもりか、それとも二段技か、と瞬時の間に様子をうかがっているうち、本当にそのまま面が来たりして、まさに面食らうのである。まさかここで、「おい、その純粋無垢な、屈託のない『面』は、何だ?」とも言えまい。(藤沢周「剣道然」より)
- 植木屋はまるで何事もなかったかのように、きれいな顔で眠っていた。肌も本当にきれいな色で、顔の形もキリッとしていた。「ああ、イケてるねえ。植木屋」僕は思わずつぶやいた。(谷啓「植木等とのクレージーな日々」より)
- (「放浪記」の舞台で“でんぐり返り”をすると)最近戸惑うのは、そこでお客様が手をお叩きになるんですよ。あの年でこんなことをしている、ということでしょうか。昔はなかったのに、今じゃ大拍手。なんだかオリンピックに出ているような感じがして、ちょっと恥ずかしい。(対談:元気の素は「うがい」と「でんぐり返り」より森光子の談話)
- 政治家は絶対ネアカでないとダメ、務まらん。(中略)安倍総理もやっぱりそうですよ。森さん、小渕さん、みんなネアカ。だから、ワキが甘い(笑) ネアカの弱点はワキの甘さだな。(対談:元気の素は「うがい」と「でんぐり返り」より塩爺の談話)
- 先に私はメールは時を選ばない、と書いた。つまり偶然性に左右されない。逆に言えば自分で時を支配できる。それが私はイヤなのだ。それぞれがそれぞれのペースで作業を行う。確かに仕事の能率は上がるかもしれないけど、それによって失われるものもある、と思う。(坪内祐三「私がメールも居留守も使わないわけ」より)
(2007.6.13 白犬)
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posted by Kuro : 16:52
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