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June 05, 2007
『新潮45』2007年6月号○
【おもしろかった記事(特集)】
- 総力特集〈明治・大正・昭和〉文壇「女と男」13の愛憎劇
- 与謝野鉄幹を攻撃した怪文書・文壇照魔鏡事件
- 林芙美子のおとこ放浪記
- 四角関係の果て甘粕大尉に扼殺された伊藤野枝
- 小林秀雄に恋人を盗られた中原中也の汚れちまった悲しみ
- 小森のおばちゃまとも付き合った菊池寛の男道
- 太宰治の墓前で手首を切った田中英光
- 極道辻説法で本領発揮「今東光」の絶倫人生指南
- カラーグラビア 文壇「女と男」13の愛憎劇劇アルバム
- 小特集「子育て地獄」
- 我が子から復讐される「勝ち組教育」の親たち
- 日本語崩壊! 壊れゆく「普通の子どもたち」
【おもしろかった記事(単発)】
- 山田吉彦/韓国人に奪われた観光地「対馬」のこれから
- 中森明夫/四半世紀を駆け抜けたキラ星「アイドル」爆笑取材秘話
- 百々由紀男/驚き桃の木「超激安パックツアーの罠」
【おもしろかった連載】
- 曾野綾子/夜明けの新聞の匂い「愚かな旅支度」
- 達人対談/ビートたけしvs.モータースポーツの達人「高橋国光」
- 中島義道/哲学者というならず者がいる「知的エリート主義」
- 10の眼 上杉隆/「英語のうまい橋龍」塩崎恭久官房長官
- 10の眼 中村うさぎ/男同士の恋愛に萌える女たち
- 関川夏央/家族の昭和「妻たち」の一九八五年
- 柳田邦男/日本人の教養「はようお迎えが来ますよう……」
【相変わらず最後まで読めない記事】
- 江原啓之「スピリチュアル世相診断」
【アハハ! なんだかなあ】
- 桑田真澄/特別手記「僕は強くない」39歳のメジャー挑戦記
【ツマランクダラン】
- 中村うさぎ/22歳年下ウリセンとのイタすぎる恋
【この映画がみたい!】
- 『ザ・シューター 極大射程』/アントワーン・フークア監督 マーク・ウォールバーグ主演
【心に残った一文】
- ピンクサターンの三人組が陸上自衛隊の駐屯地に慰問に訪れたことがあった(中略)更衣室は高さ数メートル以上もあるパーテーションで区切られた特設スペース。そこで少女たちが衣装を着替えていたら、なんと高い板壁をレンジャー部隊員らとおぼしき強者兵士たちがわらわらとよじ登り、ノゾキ見大作戦を大胆決行!(中森明夫/四半世紀を駆け抜けたキラ星「アイドル」爆笑取材秘話より)
- 一九六一年にイタリアのモンツァでレースをしたときの話です。どうしても怖くてちょっとアクセルを緩めるコーナーがあった。ちょっと緩めるだけでコンマ二からコンマ三変わる。(中略)そのときたまたま「イタリアの英雄」と言われた天才レーサー、カルロ・ウビアリが僕のところに来たんですよ。それで「どうしたらいいのか」と彼に聞いたら「おまえはよく見て走ってない」と言われたんです。(達人対談/高橋国光の談話より)
- つまり、「ボーイズラブ」を好む女たちは、「女である」ということを男性目線で規定されることに違和感や不自由さを覚え、女の肉体を離れて「中性」になることで、初めて自分のエロを実感できるのである。(10の眼/中村うさぎ「男同士の恋愛に萌える女たち」より)
- 「自分をかえる」は八〇年代青年のキーワードのひとつであった。人間関係への不適応は自分が悪い。だから自分を変えなければ、という自責の発想で、出発点が「自己肯定」でありがちな二十年後とは対照的である。(関川夏央/家族の昭和「妻たち」の一九八五年より)
(2007.6.4 白犬)
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posted by Kuro : 18:29
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