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January 02, 2007

安東能明『強奪 箱根駅伝』●

 2006.12.1初版。単行本は2003年10月刊。それにしても、なんちゅうタイトルなんだ。
 お正月といえば駅伝です。しかも最近陸上小説(というのも変な呼び方だが)が大流行。サスペンス畑からもこんな作品が出てきました。
 神奈川大学駅伝チームの女子マネが誘拐される。犯人の要求は、チームのひとり都留康介を“走らせない”こと。犯人はテレビ局を巻き込み、交渉に使う。翻弄される中継スタッフたち。そして人命優先の立場から協力を要請する警察──。
 とまあてんやわんやな事件です。
 ええと、なんだかよくわからん(笑)。いや、わからないこともないんだけれど、しかしなあ、そんな大がかりなことするってのもなあ。犯人の動機や仕掛けに、なんとも作品優先なニオイがしてしまってイマイチでした。

★★(2006.12.11 黒犬)

新潮社/新潮文庫 629円 4-10-130151-4

posted by Kuro : 14:05

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