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April 01, 2006

橋本治『失楽園の向こう側』○

 さいきんでは短篇集『蝶のゆくえ』で第18回柴田錬三郎賞を受賞した、橋本治のコラム集。小学館の「ビッグコミックスペリオール」に2000年3月から2003年3月まで連載された同名コラムから抜粋、再構成した文庫オリジナル。
 青年(というか若サラリーマン)向けに書かれたものなわけだが、なにを語っても説教に堕ちないところがすごい。密度が高く、読み応えあり。対象読者でもなんでもないわたしは「自己主張について」と、2002年のサッカーW杯を軸に語る「手技の知性、足技の知性」の章をとくに興味深く読んだ。

★★★★☆(2006.3.19 白犬)

小学館/小学館文庫 619円 4-09-408074-0

posted by Kuro : 14:02

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