« 感想追加 | Blog Top | 伊坂幸太郎『砂漠』○ »

March 02, 2006

三並夏『平成マシンガンズ』○●

 第42回文藝賞受賞作。作者は(受賞当時)中学3年生の15歳。史上最年少受賞者だそうです。最年少、15歳といわれても、近頃ではさほど興味をひかれなくなりました。いまに小学生作家が出てくるんじゃないのか。というわけで純粋に作品を見てみたい。
 朋美は中学1年生。両親は離婚、家では父親の若い愛人が我が物顔でふるまっている。そして学校で突然ハブられる。もう開き直るしかないという話なんだが、文章がうまく、ストーリーに破綻がないというだけで、ほとんど印象に残らない。主人公は誰かに愛されたいのか、それとも誰にも愛されたくないのか。次作期待。

★★★(2006.2.12 白犬)


 なにやら中学生が受賞したというので話題になってたようだ。で、読んでみた(あっちゅう間に読める)が、どうなんだろ、これ。
 とりたてて優れているとも思えない。中学生が書いたからえらいのか? 作者が何歳か男か女かどういう経歴の持ち主か美人かイケメンか、そういうことからは離れたところで読みたいものだ。新人賞受賞作家の若年化がすすんでいるから、話題づくりのために授賞したんじゃないかと邪推したくなる。この程度のオハナシなんて、めずらしくもないのではなかろうか。
 もしこの著者に才能があるとしても、作家になった気にならずに、まずはいろいろ見聞を広めるほうがいいと思う、なんてのは余計なお世話ですねすみませんすみません。検索してみると、みなさん優しいのか、褒めておられるかたが多いのにびっくり。

★(2006.2.22 黒犬)

河出書房新社 1000円 4-309-01738-X

posted by Kuro : 01:49

trackbacks

このエントリーのトラックバックURL:
http://dakendo.s26.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/179

このリストは、次のエントリーを参照しています: 三並夏『平成マシンガンズ』○●:

» 平成マシンガンズ、三並夏 from 粋な提案
装画は田崎晃子。2005年、第42回文藝賞を史上最年少十五歳で受賞。 語り手で主人公のあたし:内田朋美は中学一年生。 地味で目立たないことを心がけて... [Read more...]

トラックバック時刻: January 15, 2007 01:38 PM

» 『平成マシンガンズ』三並夏 を読んで from そういうのがいいな、わたしは。(読書日記)
平成マシンガンズ (河出書房新社)三並 夏 内容紹介 あたしの夢には死神が降臨する。――ボロのジーンズに出刃包丁をもって夢に現れる男。 あたしはそいつが差し出す... [Read more...]

トラックバック時刻: November 18, 2008 10:25 PM

» プラダ メンズ from プラダ メンズ
駄犬堂書店 : Weblog: 三並夏『平成マシンガンズ』○● [Read more...]

トラックバック時刻: July 13, 2013 06:19 PM

comments

コメントをどうぞ。




保存しますか?