« 筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』● | Blog Top | 松尾由美『九月の恋と出会うまで』● »
March 21, 2007
志水辰夫『青に候』●
2007.2.25初版。書き下ろし時代小説。
時代小説ですよ時代小説。志水辰夫初の時代小説。最近ちょっとごぶさただったのだけれど、シミタツの時代小説ということであれば読まないわけにはいきますまい。
というわけで、読んだ。
うわははは、思いっきり志水辰夫だ。江戸末期なのに志水辰夫だ。
最初のうちは、普通の時代小説っぽく読み進めていたのだが、だんだんとシミタツっぽい性格があらわれてくる。時代小説をシミタツ風にパロディにしたみたい、な雰囲気で、でも志水辰夫本人が書いているのだからこれ以上シミタツなものはありえない。志水辰夫ファンは読んで損なし。志水辰夫を読んだことのない人には……どうなんだろう。
★★★★(2007.3.20 黒犬)
新潮社 1700円 978-4-10-398604-1
気が向いたらクリックを : 人気blogランキング
posted by Kuro : 14:01
trackbacks
このエントリーのトラックバックURL:
http://dakendo.s26.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/317
comments
コメントをどうぞ。