駄犬堂書店 : Weblog http://dakendo.s26.xrea.com/blog/ 駄犬堂書店の更新情報や新着感想文など ja 2008-08-15T00:51:11+09:00 貴志祐介『新世界より(上・下)』● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/08/20080815_0051.html  2008.1.23初版。書き下ろし長篇小説。なにしろ500ページぐらいのが二冊だからなかなか手が出せない。しかも時代は1000年後だ。未来だ。がちがちのSFだ。気合いを入れないと読めない。
 で、読み始めたら、案外すいすい進む。SFというかダーク・ファンタジーな感じで、あまり得意な分野ではないのだが、しかし引き込まれる。中身の説明はしづらいが、導入部はちょっとハリー・ポッターっぽくもあったりするので、さほど抵抗はないのではないかと。

★★★☆(2008.4.20 黒犬)

978-4-06-214323-3・978-4-06-214324-0

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Japanese_Authors Kuro 2008-08-15T00:51:11+09:00
金城一紀『SP 警視庁警備部警護課第四係』● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/08/20080815_0016.html  2008.3.10初版。フジテレビ系で2007年11月から2008年1月にかけて放映されたドラマ『SP』の脚本。
 金城一紀が書いている(原案・脚本)ってのを知らず、第1回は見逃してしまったのだが、それ以降は全部見た。けっこう面白いドラマだった。真木よう子はあれでブレイクしたもんなあ。
 で、ドラマ脚本を読むというのは、多少かったるくもあるんだけれど、一応見たことがあるものであれば記憶が呼び覚まされて楽しくもある。
 金城自身による脚注がついているんだけれど、これはちょっといただけない(ものが多かった)。こうこうしたかったんだけれども大人の事情で……みたいな言い訳なんか読まされてもなあ。どうせ書くんだったら、××メーカーがスポンサーだったので××を凶器にするわけにはいかなかったとか、はっきり書けばいいのに。まあ多少の付加価値がないと本としては成立させづらいのかもしれないが(おそらくはジャニーズ的な事情でスチール写真などもなし)。
 ま、あのドラマが好きだった人向けってことで。

★★★(2008.3.18 黒犬)

扶桑社 1400円 978-4-594-05554-7

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Japanese_Authors Kuro 2008-08-15T00:16:55+09:00
真保裕一『追伸』● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/08/20080814_0138.html  2007.9.15初版。初出「週刊文春」2006.11.16号〜2007.6.7号。
 全編手紙だけでつづられたミステリー。評判が結構よくて読んでみたんだが、そしてたしかに「がんばったな」とは思った気がするんだが、なんだか話そのものはあまり印象に残っていない。

★★☆(2008.2.25 黒犬)

文藝春秋 1429円 978-4-16-326280-2

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Japanese_Authors Kuro 2008-08-14T01:38:42+09:00
姫野カオルコ『ああ正妻』● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/08/20080814_0025.html  2007.3.30初版。初出「小説すばる」。
 瓶野比織子とか川田弘昌教授とか、龍王病院とか「文芸ほたる」とか「週刊マスト」とか、はたまた「しこめのいいわけ」という題名のベストセラーとか(!)、どっかで聞いたことのあるような固有名詞が頻出し、ってことはこの主人公小早川正人やその妻の雪穂なんかにもモデルがいるんじゃなかろうか、いるんだとしたら実におそろしいことであることだなあ、などと本筋と違う興味が湧いてしまうのであった。なんなんだこの小説は(笑)。
 バカ小説なんですが、寒々しい思いもさせられたりしました(女の必死さと男の愚かさに)。
 とりあえず不幸な結婚生活を送っている男と、幸せな結婚生活を夢見ている女に勧めておく。勧められても困るか。

★★★(2007.8.10 黒犬)

集英社 1600円 978-4-08-774851-2

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Japanese_Authors Kuro 2008-08-14T00:25:23+09:00
感想追加 http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/08/20080813_2323.html 予定日はジミー・ペイジ』に黒犬の感想を追加しました。

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update_info Kuro 2008-08-13T23:23:44+09:00
海堂尊『ジーン・ワルツ』● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/05/20080501_0009.html  2008.3.20初版。初出「小説新潮」2007年6月号〜12月号。海堂“バチスタ”尊の新作。今度は産婦人科だっ。
 まあテーマがテーマなだけに、ミステリー部分より官僚批判のほうが読み応えがあるのはご愛敬。曾根崎“クール・ウィッチ”理恵がなにをたくらんでいるのか、おおよそのところは想像ついてしまうのだから仕方がない(しかしホントこの作者、カタカナの“二つ名”が好きだねえ……)。ただまあ、広げた風呂敷をどう畳むのか、その一点で最後まで飽きさせないのはさすが。
 それにしても、この国の医療はどうなってしまうんだろうねえ。

★★★☆(2008.4.29 黒犬)

新潮社 1500円978-4-10-306571-5

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Japanese_Authors Kuro 2008-05-01T00:09:34+09:00
盛田隆二『幸福日和』● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/04/20080430_0140.html  2007.10.31初版。初出「本の旅人」2005年12月号〜2007年7月号。
 恋愛小説、なんでしょう。ありがちといえばありがちな不倫小説でもある。
 短大卒、25歳の花織は出版社で編集総務の仕事――各種伝票をとりまとめたり、名簿・契約書を作成したり、編集部にかかわる種々雑多な庶務的業務全般――をしている。スキーで知り合った大手メーカー営業マンとの結婚もきまり、担当している編集部での女性誌新創刊も近づき、公私ともに多忙かつ充実している毎日だった。ところがどっこい、なんでもかんでも順風満帆ってなわけにはいかないもので……。
 その冒頭が2001年。そして最終の第六章は2006年。1章につき1年ずつ年が経過してゆく。
 いろいろな工夫が施されており、小説のなかに9.11とか拉致被害者の帰国など時事エピソードを紹介して、(おそらくは)時代性を意識した造りになっている。のだが、それって成功しているのか、そもそも正解なのか、微妙な気がした。
 帯に書いてあるから紹介してしまうが、婚約は破棄ということになり、花織は妻子ある男性との不倫関係におちいる。花織はたいへん物わかりがよくて、男性に離婚して私と結婚してなどと言い出さない。こういう「女の幸せ」がないとはいわないが、ずいぶんと男にとって都合がいい話だねえ。
《現代の愛のリアル》だそうだが、そんなもんなのか? 現実を考えれば、もっとシビアに検討しなくてはならないことがたくさんあるんじゃないのか? そりゃまあ最終的にああいうことにすれば《万感胸に迫》ったり《甘く哀し》くかんじたりする人もいるかもしれないが、それはむしろリアルじゃないからではないかと。『ありふれた魔法』とおなじような、後味の悪さがのこった。

★★★(2008.4.30 黒犬)

角川書店 1800円978-4-04-873804-0

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Japanese_Authors Kuro 2008-04-30T01:40:59+09:00
海堂尊『ブラックペアン1988』○ http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/04/20080429_2349.html  初出「小説現代」2007年4月号〜8月号。映画化が決まった『チーム・バチスタの栄光』で第4回このミス大賞を受賞した現役医師作家、海堂尊の新作。バチスタシリーズの主要登場人物らの若かりし日々を描いた外伝でもある。
 これはこれは。バチスタの続編『ナイチンゲールの沈黙』があまりにもひどかったので、またぞろどんな悪ふざけが繰り広げられるかと思っていたら、至極まっとうなメディカルエンターテイメントでした。
 若き外科研修医の目で見た大学病院内部の人間模様。物語の舞台は1988年の東城大学医学部付属病院。総合外科学教室に講師として招かれた高階が推す手術器具導入をめぐる攻防に、教室の主宰者である佐伯教授と医局員渡海の過去の因縁がからむ。佐伯、高橋、渡海の医師としてのスタンスは三者三様で、それぞれに影響を受ける研修医の成長譚として読むこともできる。
 引き続きキャラクター造型が見事で、強い印象を残す。忘れっぽいことにかけてはちょいとばかり自信のあるわたしが、バチスタシリーズの登場人物をいちいち覚えているからおどろきだ。当たりはずれのはげしい書き手だが、次作おおいに期待。

★★★★(2007.10.28 白犬)

講談社 1600円978-4-06-214254-0

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Japanese_Authors Kuro 2008-04-29T23:49:59+09:00
和田竜『のぼうの城』● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/03/20080308_1656.html  2007.12.3初版、2008.2.26第三刷。評判がいいようです。
 新人の時代物はなかなか手がでないのですが、あちこちで褒められているので手にとってみました。
で、一気に読了。これは、おもしろい。もともとは映画のシナリオとして書いた「忍ぶの城」(城戸賞受賞)を小説化したものだそうだ(「PLAYBOY」08年4月号〈BOOK 著者に訊く〉欄)。たしかにそういわれてみると映画っぽい。しかしそんなことは抜きにしても、これは引き込まれる。無茶といえば無茶なんだが、愉快ゆかい。
 豊臣秀吉による天下統一前夜、小田原の北条攻めに際して、その支城・忍城を落とすことを命じられた石田三成。武功のない三成に簡単な城をとらせてやろうという秀吉の親心を意気に感じて張り切りまくりである。
 城を守るのはダメ城代“のぼう様”こと成田長親。同僚はおろか、農民たちにも小馬鹿にされている。こいつが、ひとくせもふたくせもある武将たちを、まとめるでもなく煽るでもなく、そうこうしているうちに、なんとなーくのほほんといくさが始まってしまう。
軽妙ながら、しんみりさせたりもする。正統派時代小説ファンには受け入れられるのかどうかわからないが、これはなかなか楽しい時代小説だ。
 しかもこれが史実だというから、笑える。
 石田三成も大変だったのね(笑)。いやいやこういう戦もあったんですなあ。知りませんでした。
 装画は『リストランテ・パラディーゾ』のオノ・ナツミ。

★★★★(2008.3.6 黒犬)

小学館 1500円 978-4-09-386196-0


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Japanese_Authors Kuro 2008-03-08T16:56:14+09:00
角田光代『予定日はジミー・ペイジ』○● http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2008/01/20080114_1409.html  角田光代の書き下ろしマタニティ小説。朝日新聞に掲載した掌編小説を実話だと誤解し、体験談を依頼してきた出版社に「あのー、産んでないんです」と打ち明けたところ、「では小説を」という流れで書き始めたというユニークな作品。
“だめ妊婦”のちょっぴり切ないマタニティ日記。なるほど、誤解されても仕方がないと思うほどリアルな内容だが、著者本人の手による挿画のページなどもあり、全体的に楽しくカワイイ雰囲気に仕上がっている。

★★★(2007.10.27 白犬)


 2007.9.10初版。書き下ろし。
 これがほんとの《妊娠小説》((c)斎藤美奈子)ってやつでしょうな。この本のもとになった掌篇小説を新聞にのせたら、出産おめでとうの嵐になったというのだからリアルである(なんでしょうな、妊娠出産のリアルってのが経験ないからよくわからんが)。
 しかし、経験してなくても、ああきっとそうなんだろうなあ、と思える。そこらへんが作家・角田光代のすぐれたところなのでしょう。よく読めばこの妊婦、角田作品によく登場する――ということは世の中にたくさんいるってことか――いいかげんでテキトーでめんどくさがりやの女なんだけども、あれらの登場人物が妊娠するとこういうふうになるんだろうなあとかいろいろ想像してしまうんであった。楽しい。妊娠したことのある人はもちろんだが、これから妊娠する人・させる人も読んでおくといいかもしれない。いいっつったって別に参考になるとかそういう意味じゃないけどね。

★★★★(2008.3.1 黒犬)

白水社 1600円 978-4-560-09100-5

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Japanese_Authors Kuro 2008-01-14T14:09:29+09:00
『文藝春秋』2008年1月号(新年特別号)○ http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2007/12/20071220_0207.html 【おもしろかった記事(特集)】

  • 総力特集「暴走官僚」エリートたちが日本を食い荒らす」
    • 若林亜紀/税金ムダ遣いの実態
    • 若林亜紀/公務員の仰天手当
    • 奥野修司/暗黒の裁判員制度
    • 吉田啓志/医療崩壊の大罪
  • 梯久美子「世紀のラブレター50通」美智子皇后、雅子妃から山本五十六、白川静まで
  • 特別企画 12人の賢者が勧める「黄金時代の勉強術」
    • 佐藤愛子/メールをやめて手紙を書こう
    • 丹羽宇一郎/通勤電車読書術
    • 金田一秀穂/国語辞典で遊ぶ
    • 梅田望夫/ウエブは知識の宝の山
    • 林望/俳句で日本語を極める
  • 2007年人物棚卸し「安倍晋三より沢尻エリカ」 中野翠×亀和田武×荻原博子

【おもしろかった記事(単発)】

  • 櫻井よし子/渡辺恒雄と自民党の最後
  • 小池百合子/小沢一郎と小泉純一郎を斬る
  • 坪内祐三/文春を救った佐佐木茂索という人
  • 山崎多賀子/キレイに治す乳がん闘病記
  • 対談 恐れるな、ただ死ねばよい(松原泰道×石原慎太郎)
  • 対談 日本へ、「空」とは何か(大谷光真×ダライ・ラマ)
  • カラーグラビア 比叡山の「学」と「行」
  • カラーグラビア パリの駅 六つの顔

【おもしろかった連載】

  • 巻頭随筆
    • 阿川弘之/高峰秀子の宝物
    • 谷口真弓/本間中将の初恋
    • 加藤恭子/特攻隊に女性はいたか
    • 半藤末利子/漱石の長襦袢
    • 大沢在昌/推理作家協会六十周年
    • 塩野七生/日本人へ・五十六「滞日三題噺」
  • オヤジとおふくろ 有馬稲子/母のハンフリー・ボガード
  • カラーグラビア 日本美のかたち49/鯛

【け、けっこうカワイイ】

  • ペットと私13/二代目林家木久蔵さんちのホーちゃん(コキンメフクロウ2歳 性別不明)

【赤ん坊のときから同じ顔だよ】

  • 小さな大物247/山下泰裕(柔道家・東海大教授)

【これが食いたい!】

  • わが街・私の味61/山川静夫「静岡」中庸の精神 静岡市「丁字屋」の名物とろろ汁定食 1380円

【なんだかなあ(気にしなきゃいいのに)】

  • 友里征耶(覆面料理評論家)/驕るなミシュラン

【心に残った一文】

  • 留守になってからおもしろい髪が東京ではやると見えるね。女学生にちらほらとあつた髪だがおたふくがあれを結ふと団扇河豚というお肴見たやうでをかしいのだ。それなのにお前さんが結ふと立派だからをかしい。どうしても別品は得なものだよ。おやおやとんだ事を書いた。別品といふとおこられるのだっけ。大しくじり大しくじり(森鴎外が再婚相手のしげ子にあてた手紙より)
  • なぜ報告の手紙をよこさんのだ、馬鹿野郎、手がくさつたつて代筆されることも出来るだらう、腹が立って昨日も今日も怒鳴りに帰らうかと思つたくらゐだ。なにも美文の恋文をよこせといふわけじゃない。報せてくれていいことは種々ある筈。気になつて仕事のさまたげとなること甚だしい。いい加減にしろ。ものごとをさつさと片づける習慣をつけろ。少しは考へてみろ(川端康成が妻にあてた手紙より *要約
  • 覚悟していらつしやいまし。こんな怖い女、もういや、いやですか。いやならいやと早く仰い。さあ何うです。お返事は?(柳原白蓮が年下の恋人にあてた手紙より)
  • 意識絶えて今はの言は聞かざりしまた逢わむ日に懇ろに言へ(白川静が妻の臨終の傍らで詠んだ最後の一首)
  • (加島祥造著『求めない』の新聞広告を見て)フーンと私はうなったのである。これでは三十六万部突破!大増刷!も当たり前だ、と。まるで仙人のような著者の写真も載っていた。(中略)人間誰しもが「求めない」になってしまっては、歴史などは存在しなくなる。歴史とは、何であろうと求めてやまない、心が狭く、恐怖に駆られやすく人間関係も上手くいかず、落ちついて待つことさえも不得手な、哀れではあってもあくまでも人間的な人々の、大人間模様に過ぎないのだから。(塩野七生「日本人へ・五十六
  • 川崎市では出世できない職員に対しても手当を出していた。係長を五年やっても課長になれない職員を内々に「困難係長」と呼んで課長に準じる給与を払っていた。(若林亜紀「公務員の仰天手当
  • (むかしの「自民党顔」の代議士には耳毛やイボのある人が多いことについて)さっき中野さんが「毒盃を飲む」という表現をしていたけど、そんな経験を重ねて毒が溜まると、毛やイボになって出てくるのかもしれない(2007年人物棚卸し「安倍晋三より沢尻エリカ」より亀和田武の発言
  • (沢尻エリカについて「生意気といったら加賀まりこなんてあんなもんじゃなかった」という中野翠の発言を受けて)そうそう、「ハゲとモモヒキは大嫌い」といったり、エリカ様よりずっと過激だった(笑) 沢尻は若手女優を集めて「沢尻会」なんてやってると書かれたけど、六本木で遊びまくった加賀の「野獣会」にはネーミングひとつとっても遠くおよばない(2007年人物棚卸し「安倍晋三より沢尻エリカ」より亀和田武の発言 *一部要約)

(2007.12.19 白犬)

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magazines Kuro 2007-12-20T02:07:12+09:00
『新潮45』2007年12月号○ http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2007/11/20071130_2344.html 【おもしろかった記事(特集)】

  • 総力特集 昭和&平成「歪んだ愛」13の怪事件簿
    • 昭和23年 「失われた童貞」慰謝料請求裁判
    • 昭和58年 東京新聞老コラムニストの愛妻介護絞殺
    • 昭和62年 藤沢「悪魔祓い」ミュージシャンバラバラ殺人
    • 平成元年 阪神選手につきまとい「元祖ストーカー女性」
    • 平成4年 みんな教師だった「不倫男女」の夫殺害
    • 平成15年 女子高生と大学生 ゴスロリカップル親殺し
    • 平成15年 ナルシシスト監禁王子「懲役14年」の罪と罰
    • 平成19年 42歳美人教師と16歳教え子の禁じられた逃避行

【おもしろかった記事(単発)】

  • 篠田達明/日本史の偉人が「もし、あの病気をしていなかったら」
  • 原田実/素晴らしき「語源業界」
  • 山田吉彦/石垣島はホステスパラダイス
  • 那須優子/給食費未納よりひどい医療費窓口踏み倒し親たち
  • 小特集 年末を45倍楽しむ面白蘊蓄
    • 竹下節子/日本人の知らない「マリアとヨセフ」
  • 特別対談 「女の不幸自慢」西原理恵子×柳美里

【おもしろかった連載】

  • 西原理恵子/鳥頭日記 第14回「柳美里さんとわたくし」
  • 曾野綾子/夜明けの新聞の匂い「呪術師のお友だち」
  • 達人対談/ビートたけしvs.「地球環境の達人」有田正光
  • 中島義道/哲学者というならず者がいる「キレるおやじ」
  • 野坂昭如/だまし庵日記 第九回
  • 10の眼 上杉隆/軍事オタクな石破防衛大臣
  • 10の眼 中村うさぎ/王子のキスで茨姫は目覚めない
  • 10の眼 岩切徹/黒川紀章の年だった
  • 鈴木孝夫/日本語万華鏡「昔は日本酒なんて飲まなかった?」
  • カラーグラビア 被写体に恋して/吉原かおりのカプセルアパート

【いったい誰が買うのか】

  • 沈黙の逸品 vol.72 ノーマン・ロックウェル作「サンタクロースの旅行計画」 予想落札価格250〜350万ドル(約2億8000万円)

【な、なんだかなあ……】

  • カラーグラビア 柳美里「不幸な裸体」 撮影/篠山紀信

【心に残った一文】

  • 私は専門ではないにもかかわらず、環境倫理を一般の人にわかりやすく話すためにあの題材を取り上げたんです(中略)最初のタイトルは『トイレで語る環境倫理』でした。ところが、編集者の人が「先生、この本は『ウンコに学べ!』でしょう」と提案してきた。わたしは「嫌です」と言ったんです。それで家族会議を開いて相談しましたら、娘が大反対。(達人対談/「地球環境の達人」より有田正光の発言)
  • アメリカ在住のキリスト教伝道者だった川守田英二は、日本語の起源がヘブライ語にあると主張。日本語として意味不明な民謡の囃子言葉がヘブライ語で解ける例を示した。たとえば追分節の「ヤーサホノーエ」は「エホバは打ち破りぬ。偶像崇拝者を」、佐渡おけさの「アーリャリャサ」は「われ讃えまつらん主権者を」、唱歌「金太郎」の「ハーケヨイノコッタ」は「汝打ち破りぬ、相手を」という具合に(原田実「素晴らしき語源業界」 *一部要約)
  • (埼玉の開業医が、出産一時金が支給されても分娩費を踏み倒す妊婦が増えていることについて)健康保険組合が妊婦に直接金を渡すために、買い物や遊びに使いまくったあと『お金がない』とひらきなおる。(中略)そのお金を物欲に充てるのでしょうか。飛び込み出産で、分娩費も踏み倒して帰って行く女はルイ・ヴィトンのバッグを持っている。(那須優子「給食費未納よりひどい医療費窓口踏み倒し親たち」)
  • 私達はね〈不可触賤民〉なの。でもね、人生を一緒に生きる人は、同じ喜びと同じ悲しみが欲しい。同じカーストでないとわかりあえないと思う。(特別対談「女の不幸自慢」より西原理恵子の発言)
  • コンビーフ一個入れた即席ラーメンはこってりと美味かった。今考えれば贅沢の極み。どんなラーメンも美味くなる。お試しあれ。(野坂昭如「だまし庵日記」)

(2007.11.29 白犬)

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magazines Kuro 2007-11-30T23:44:33+09:00
井上荒野『ベーコン』○ http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2007/11/20071117_1651.html  初出「小説すばる」2004年7月号〜2006年12月号。89年に『わたしのヌレエフ』で第1回フェミナ賞(フランスのじゃなくて日本のフェミナ賞)を受賞、児童書の翻訳家でもある著者の食と性愛にまつわる短編集。ちなみに荒野(あれの)は本名。戦後左翼文学の旗手と呼ばれた父、井上光晴(1992年没)の命名であるらしい。
 井上荒野の作品を読むのは初だが、なかなかよかった。父を亡くし、結婚が決まった主人公と、山でひとり養豚業をいとなむい亡き母の恋人との微妙な関係を描いた表題作「ベーコン」のほかでは、ひとりの男の死をめぐる女たちの邂逅をユーモラスに描いた「煮こごり」が印象に残った。

★★★★(2007.10.29 白犬)

集英社 1400円 978-4-08-774891-8

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Japanese_Authors Kuro 2007-11-17T16:51:40+09:00
内田春菊『教育してます?』●○ http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2007/11/20071116_2244.html  2007.9.30初版。初出「生活教育」05年4月号〜07年3月号。
 初出誌でわかるとおり、そして《内田春菊が初めて教育視点で書いたエッセイ&コミック。》(帯表4)とあるとおり、教育方面についての話なのだが、しかしやはりここでも親(実親および夫の親)に対する怨嗟の叫びが満載だ。正直、しょうしょう辟易としないでもないが、だけど、多かれ少なかれ子の世代からみた親の世代への批評ってのはこんなもんだと納得できるところもある。得てして子世代のほうが諦めて、もしくは哀れに思って、うやむやになってしまうわけですけどね。親をやっている人やいずれ親になるつもりの人はそこらへんを頭に入れておくといいかもしれない。

★★★(2007.10.10 黒犬)


 初出「生活教育」2005年4月号〜2007年3月号。内田春菊の例のおはなし。変化といえば、4人のお子さんがそれぞれにおおきくなっていたり、ユーヤと離婚した(籍を抜いただけ)ことくらいか。

★★☆(2007.11.3 白犬)

角川学芸出版 1300円 978-4-04-621151-4

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Japanese_Authors Kuro 2007-11-16T22:44:41+09:00
岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』○ http://dakendo.s26.xrea.com/blog/archives/2007/11/20071112_0159.html  2007年8月に発売、同10月下旬で発行部数34万部を超えたベストセラー。1年で50キロという驚異のダイエットを成功させた岡田斗司夫の本。
 いまさら解説する必要もないだろうが、ぜひとも補足しておきたいことがある。じつはこの人、酒を飲まない。というか、飲めないらしいのだ。第三章「助走・太る理由」にチラっと出てくる。

 ビールを飲んでも太らない。一緒に、脂っこい料理を次々と食べるから太るのだ。少しつまめばよいものを、あきらかに食べすぎている。
 私は酒が飲めない。それでも飲み会では人一倍盛り上がり、料理をもりもり食べた。人がビールでお腹をふくらませる分まで、脂っこい料理で胃袋を満たす。これで太らないはずはない。(p.92)

 もうひとつ。これは余計なお世話というか、かぎりなく憶測にすぎないとは思うが、岡田斗司夫は現在独身である。離婚の理由や経緯については著書『フロン 結婚生活・19の絶対法則』(2001年/海拓舎刊)(2007年/幻冬舎文庫)にくわしい。その後については不明だが、「文藝春秋」07年11月号の荻原博子との対談「二人合わせて70キロダイエット」のなかで、岡田が「夜に元・奥さんとデートする予定なんで」と発言しているから、別居の家族とはかわらず円満で、且つひとり暮らしを続けている様子がうかがえる。
 酒飲まない。ひとり暮らし。シンプルでコントロール自在な生活。これってダイエット技術や考え方以前の、いわば必要条件にならないだろうか。やせやすい環境と言いかえてもいい。だったらやせられるかもしれないって、わたし思っちゃうなあ。とりあえず酒やめますか。無理無理。ぜったい無理(笑)。

★★★★☆(2007.11.1 白犬)

新潮社/新潮新書 700円 978-4-10-610227-1

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Japanese_Authors Kuro 2007-11-12T01:59:10+09:00